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リリース詳細

2022/12/5リリース

Native Brotli圧縮機能最適化のお知らせ

エッジサイドでコンテンツを圧縮するBrotli圧縮について、エッジキャッシュCDNでは2017年よりいち早く提供を開始しておりましたが、この度圧縮方法を最適化し、圧縮スピード、圧縮率の向上が行われました。これにより、Web高速化の観点やより大容量ファイル圧縮に対して高い効果が期待できます。

Brotli圧縮とは

Brotli(ブロトリ)はGoogleがファイルサイズをさらに縮小するために開発したオープンソースの新しいLZ77アルゴリズムをベースとした圧縮アルゴリズムです。もともと、WOFF(Web Open Font Format) 2.0のフォント形式での圧縮方式の一部として作られたものが他のコンテンツ圧縮にも使えるよう汎用化されました。Web業界で一般的に用いられるGzipと比べ平均20%の高い圧縮率をほこり、大きなファイル圧縮に最適化されています。

Brotli圧縮がGZIP圧縮よりも圧縮率が高い理由の一つとして、Dynamic・Static合計2つの辞書の活用が挙げられます。今回これら2つの辞書を活用した圧縮において以下の最適化を致しました。

Static辞書においてコンテンツ種別に応じたヒントの活用

Static辞書では各国の言語やHTML/CSS/JavaScriptなどで良く利用されるフレーズが格納されています。

エッジキャッシュCDNのBrotli圧縮では、コンテンツ種別に応じて、圧縮ヒントを正確に利用するようになりました。これにより、圧縮率を最大5%向上致しました。

Dynamic辞書で利用されるバッファ・ウインドウサイズの最適化

Gzipは32KBの固定ウインドウを用いますが、Brotliでは後方参照スライディングウインドウにより1KBから16MBまでの範囲を利用できます。よってBrotliはGzipに比べ大きなファイルの圧縮に適しています。

エッジキャッシュCDNのBrotli圧縮は、コンテンツサイズごとに内部バッファサイズとスライディングウインドウサイズを動的に最適化します。これにより圧縮にかかる時間が最大15%短縮しよりスピーディーにキャッシュ格納が行われます。

詳細情報

本件の詳細情報はCDNオンラインドキュメントに掲載しています。

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